交通事故時の応急手当

交通事故の負傷者を救護するのは運転手の義務ですが、医療関係者でもないわけですから、難しい措置を施す必要はありません。例えば止血くらいは誰でも実施できるはずです。直接圧迫止血法、間接圧迫止血法で上手くいかない時は、最終手段として止血帯で縛るのも効果的です。しかし専門家の指導を必要とする措置でもあるため、安易に行わないようにしましょう。負傷者の意識が弱まっている時は、呼吸も弱まってしまいます。その場合は、呼吸を助けてあげる必要があります。具体的には、気道を確保してあげます。気道の確保はそれほど難しいものではありません。頭を後方に反らすだけで済みます。ただ反らす時の体勢については知識と経験が無ければ分からないでしょうから、自身の無い場合は控えるようにしましょう。ただ呼吸をしていないことが明らかな場合は、そう言ってもいられません。無理にでも気道を確保した上で、人工呼吸に臨みます。口移しの人工呼吸に躊躇いを覚える人もいるでしょうが、人命を救うためには止むを得ません。

ところで呼吸と脈との関係をご存知でしょうか。実は呼吸していない時でも脈は起こり得ます。つまり脈も止まっている時は、人工呼吸と共に、心臓マッサージも必要になるわけです。心臓マッサージは訓練したことのない人が行えるものでもありませんから、旅客運送の管理者は、普段から従業員にトレーニングさせることが大切です。